
日本看護研究学会第51回学術集会
会長 法橋 尚宏
(神戸大学大学院保健学研究科・教授)
合掌 皆様のご多幸とご健康をお祈り申し上げます。
この度、日本看護研究学会第51回学術集会の会長を拝命し、2025年8月30日(土曜日)と31日(日曜日)に金沢市において学術集会を開催する運びとなりました。日本の看護界で最も長い歴史を誇る日本看護研究学会の学術集会を主催できることは、私にとって非常に名誉なことであり、関係各位の皆様に深く感謝申し上げます。
まず、令和6年能登半島地震に遭われた皆様およびそのご家族に、心よりお見舞い申し上げます。私は、地震発生直後から奥能登に入り、被災されたご家族への支援活動に尽力してまいりました。その経験から、復旧・復興支援の輪をさらに広げるために、奥能登に近い金沢市で対面形式の学術集会を開催することを決定いたしました。
近年、看護の役割は、従来のヘルスケア提供を超えて、環境保護や持続可能性の視点を取り入れた総合的なアプローチへと拡大しています。また、災害に対応する新たな取り組みを全方位的に考えることが求められています。このような時代の要請を受け、本学術集会のテーマを“プラネタリーヘルス時代における看護学研究のグレートリセット”といたしました。新しい次元で看護学を再評価し、新たな価値の創造に貢献できる機会を提供したいと考えております。このテーマのもと、魅力的なプログラムを企画しております。会員の皆様には、日々の研究や実践の成果をご報告いただき、会員相互の情報共有の場となることを願っております。
日本が誇る古都である金沢は、日本の伝統文化を体現する地として広く知られています。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしており、心響き合う出会いや交流、そして活発な討議が行われることを期待しております。再拝