1989年東京大学医学部卒業.1993年東京大学大学院医学系研究科博士課程中退,1995年博士号取得.大学院在籍時はがん遺伝子の研究に勤しんだが,その後は看護学の世界に転向を決意.東京大学医学部家族看護学講座の開設時に,教官(助手)として着任.東京大学大学院医学系研究科(家族看護学分野)・講師などを経て,2006年神戸大学医学部(小児・家族看護学講座)・教授.大学院重点化(大学院部局化)により,2008年神戸大学大学院保健学研究科(家族看護学分野)・教授.同時に,大学院博士課程前期課程において,家族支援専門看護師(Certified Nurse Specialist,CNS)コースを開設.看護学領域長(大学院),看護学専攻長(学部)などを歴任.東京大学医学部附属病院分院,東邦大学医学部付属大橋病院,Johns Hopkins Children’s Center,MassGeneral Hospital for Childrenにおいて小児科臨床研修.
専門は,家族看護学(主に家族機能学と家族症候学)と小児看護学.世界的に著名な理論家であり,2005年に家族同心球環境理論,2013年に家族ケア/ケアリング理論,2018年に家族ビリーフシステム理論などを公表し,世界中で翻訳されて利用されている.競争的研究資金の獲得は40件以上.コンピュータサイエンスにも詳しい.
2014年Transcultural Nursing SocietyよりTranscultural Nursing Scholarの称号を授与.2015年International Family Nursing AssociationよりInnovative Contribution to Family Nursing Awardを授与.2016年American Academy of Nursing(AAN)より看護界の最高名誉となるFellow of the American Academy of Nursing(FAAN)の称号を授与.その他,Caritas Coachなど,多数の資格を保有.2021年,高野山真言宗の僧侶となり,法名“拓説”を授かる.
日本国外での活動としては,International Family Nursing Association理事,Journal of Transcultural Nursing編集委員,International Journal for Human Caring編集顧問委員,International Journal of Nursing Sciences編集委員,Journal of Holistic Nursing編集委員,International Journal of Indonesian National Nurses Association編集委員,Japan Journal of Nursing Science編集委員,Journal of International Nursing Research編集長,35th International Association for Human Caring Conference会長,Transcultural Nursing Society Conference in Japan 2020会長などを歴任.日本国内では,日本家族看護学会理事,日本看護研究学会理事,日本看護研究学会雑誌編集委員長,文化看護学会理事,日本小児看護学会評議員などを歴任.国内外の学術界の中枢を担い,国際交流を推進している.
著書は,『新しい家族看護学:理論・実践・研究(法橋尚宏編集),メヂカルフレンド社,2010』など,100冊以上.原著論文は,“Development of the Concentric Sphere Family Environment Model and companion tools for culturally congruent family assessment, Journal of Transcultural Nursing, 2011”など,100本以上.健康関連製品として,“メディカル・サウンド:ヒーリング環境音とノイズ”“メディカル・エッセンシャルオイル”などの開発・製造を手がけている.
ヘヴィメタルバンド活動,カーレース,写真,プログラミングを趣味とする.座右の銘は“人生は自分との戦いである.自分に勝て!”である.世俗的な価値に恵まれなかったと感じるが,愚直にして真実を貫く生き方を志してきた.
インターネット上の誹謗中傷などへの対応
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